Miki’s Essay 鈴木みきのカナダのお山へGO! 第1回

ハロー!

イラストレーターの鈴木みきです。
現在、私は山梨県に住んでいます。
遥かに八ヶ岳や南アルプスの高い山々が望める山好きにはたまらない場所です。
出身は東京でアウトドアとは縁のない暮らしをしていましたが、突如!山が好きになってしまったのです。それからというもの、スキー場や山小屋でアルバイトをしたり山の雑誌でイラストや文章を書くようになり、ついには山に囲まれた山梨へ引っ越してきました。
こんなにのめりこむには衝撃的な出会いがあったからなのです。

それはカナダだった!

でっかい! カナディアンロッキーYOHO国立公園です

今から14年前、私はお金を貯めて1年間カナダで過ごしました。日本で知り合ったカナダ人の女の子の家にお世話になりながらその子といろんな場所へ旅に出ました。まず最初に出かけたのは長距離バスでトロントを出発して、カナディアンロッキーなどに寄り道をしながらバンクーバーまで、そのまま西海岸をメキシコの入口まで数ヶ月に及ぶ旅でした。
森、湖、山、海、街、平野、渓谷、島…たくさんの素晴らしい景観と出会って毎日が刺激的でした。

バンクーバーのキャピラノ渓谷で先住民になった24歳すずき

そのなかでも深く印象に残ったのが「山」!私の心は山の景色に圧倒され呑みこまれてしまったのです。そして東京とは違うライフスタイルに憧れていきました。帰国後、私は山が忘れられなくて登山を始めるようになったのですが、そういえば、14年たった今になって思い返してみると最初に出会ったカナダの山のようなところは日本にはなかったなぁ…

ブリティシュ・コロンビア州西部に位置するYOHO国立公園

私は日本の山が大好きだし、文化も好き!当たり前ですが日本の山には日本の山の良さがあります。しかしカナダで楽しんだトレッキングやハイキングをいつか機会があればもう一度、今の私で歩いてみたいものだ、と思っていました。

「登山道」と「TRAIL」

日本の山々はだいたいが山頂まで登ることができますが、カナダの山々は険しく山頂に行ける山ばかりではありません。日本の登山道は山頂に続いているものですが欧米では登頂を目的としない山歩きを楽しむ文化が広く根付いています。これは気候や山そのものの違いと登山の発祥と文化の違いなのです。もともと日本の登山道の原点は信仰的な修行や移動経路、狩りや林業などの生活の道でした。それが明治のころ、欧米の文化とともにやってきたのがレジャーとしての楽しむ登山だったのです。

バンクーバー市内のハイキングトレールです(14年前)

言葉でもその文化の違いをみることができます。山を登る人を日本語だと「登山者」といいますよね。英語だと「climber(クライマー)」と呼ぶそうですが、これはどちらかというとハードな登山を連想させるようです。日本語でいうなら「登山家」「アルパイン・クライマー」という意味に近いでしょう。では「hiker」(ハイカー)かというと、しっくりもこない。欧米からもたらされた登山文化は日本の風土にあった独自の発展をして今、私たちは楽しんでいるといえると思います。
ではカナダではどんな山歩きがされているかというと私の印象では山や森を歩く「trail(トレイル)」が充実しています。山頂には続かず、横移動するトレッキングコースというとイメージできるでしょうか。例えば森の奥の湖を1周するコースとか、隣町まで抜けるコースなど山のなかに限らず、街の公園などにもコースマップがあるくらい親しまれていました。自然のなかを歩くのもそんなに特別なアクティビティではなく、日常的に「walk in the woods」「go for trekking」なんて言葉がごく普通の女の子の口から漏れるのです。「あ~そろそろ歩きにいかないと太っちゃうわ!」なーんて感じです。そして最大の違いがそのフィールドが生活の身近にあるということと管理と整備がよく行き届いていることだったと思い出されます。だから、運動音痴で野性味のない感じの私でも気兼ねなく入っていけた世界だったのかもしれません。

そしてこの夏のカナダへ!

そして今回、カナダ ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)のハイキングやトレッキングの情報を発信していくこのサイトで私は魅力的なコースを自分で歩いてレポートすることになりました!
14年前とは違うカナダ、変わらないカナダに出会えることも個人的には楽しみにしていますが、知らなかったカナダ、特にバンクーバー近郊の素敵なトレッキングコースに注目してお届けできればと思っています。
実際に取材に行くのはもう少し先…あの頃はアウトドアに無知で全部が体当たりでしたが今回は日本での経験を生かせるのかも興味がありますね。ああ、カナダ行きたいなぁ。また伸び伸びした山歩きがしたいよ~!
ビックサイズの木々に囲まれて、野生動物の気配を感じ、氷河の功績を讃え、空の高さに鼻歌を歌いたい。下山したらカナディアンビールをデカイグラスで飲んでなかなか沈まない太陽に照らされる長い夕方の風景にまどろみたい。
ちょっとバンクーバーの魅力を知っているだけに期待が必要以上にふくらんでおりますが、みなさんにとっておきのコースを紹介できるように探してきますので楽しみにしていてくださいね。
どうぞ、これから私のカナダBC州の山歩きにお付き合いください。

Photo by すずき

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鈴木みきプロフィール

鈴木みき
1972年東京生まれ。
山梨県・八ヶ岳南麓在住。
イラストレーター
24歳の時のカナダ旅行をきっかけに山にハマり、登山雑誌の読者モデルや山小屋アルバイトを経て、登山系イラストレーターとなる。

著書

「悩んだ時は山に行け!」
(平凡社)

「あした、山へ行こう!」
(講談社)

「ひとり登山へ、ようこそ!」
(平凡社)

「山小屋で会いましょう!」
(講談社)

「山テントでわっしょい!極める「山女子」のヨロコビ」
(講談社)

「私の場合は、山でした!
女一匹フリーター、じたばた成長物語」
(平凡社)

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私の場合は、山でした!女一匹フリーター、じたばた成長物語

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