Miki’s Essay 鈴木みきのカナダのお山へGO! 第26回

カナダのお山にこれ持ってGO!

(photo:Jun Yanagisawa)

さあ、カナダのお山へ行ってみたくなったけど、何を持っていけばいいのかな? 日本となにか違うのかしら? そうですよね、わかりますよ。私も海外登山は初心者なのでガイドブックを読んで気候やハイキングの写真から想像してみたり、現地のガイドさんにアドバイスをいただいたりしてパッキングしたんです。それでもやっぱり行ってみないと分からなかったのでドキドキでした。

今回のハイキングは、基本的には数時間の日帰りコースです。ストラスコナのキャンプを除いては、宿泊先のロッジやホテルに戻ってくることができました。それなのでザックの中身は「日帰り」の山歩きに必要なものを用意。ウエアリングに関しては、バンクーバー周辺がほぼ北海道と同じ緯度なので本州に比べてやや涼しめを想定することにしました。
海外登山は飛行機で移動するので、お湯を沸かすガスやガソリンなど燃料の類、ライターも預ける荷物のなかにも入れることができないので注意です。それに、どんなに小さいものでもナイフ(十徳ナイフタイプでも)も危険物とされ、機内には持ち込めません。どうしても必要というものでないなら、いっそ持っていかないほうが空港で面倒がかからず賢明です。私もいつもなら山の小道具袋にライターやナイフ、小型固形燃料を入れていますが、このときは家でお留守番。もし必要となれば現地で調達してもいいや、という軽い感覚も必要だと思います。

昨年行ったこの旅で印象的だったのは、思っていたより涼しかったことです。7月中旬でしたが山には残雪もありましたし、天気が悪いときには4月ころの気温(10℃くらい)になることも…。バンクーバー市街地も日中は夏の日差しでしたが、やはり朝晩はなにかを羽織りたくなる涼しさ。それなので山の装備でいちばん重宝したのは防寒着でした。
レインウエア上下とフリースのジップアップジャケット、薄手のダウンジャケットはどれも役立ちました。実際、カナダ人はアウトドアウエアを日常によく取り入れているので、街中で羽織っていてもまったく違和感はありません。
そのほかのウエアもあまりスポーティ過ぎずに、アクティビティから戻ってそのまま買い物にも行けるようなスタイリングを選びました。とくに首に巻くストールは着こなしのアクセントにもなるうえ手軽に着脱でき、温度調節に役に立つのでおすすめです。陽ざしが強いので帽子も必ずかぶるようにしたほうがいいでしょう。
今回訪れたハイキング程度なら登山靴もあまりオーバーなものでなくても十分です。スーツケースに入れて移動することと、替えがないことを考えるとできれば軽くて防水のものがいいと思います。

ザックの中身はいたってシンプル。防寒着と小物とお弁当と水分、これで大丈夫です。
小物類を写真にそってご紹介しましょう。写真左上から…

◆私のザックの中身(小物類)

ヘッドライト いくら日が長いとはいえ山の必需品。街でももっているとなにかと便利。
軍手(薄手の手袋) 手を使って登ることはありませんでしたが、体温調節にも役に立ちます。登山以外のアクティビティでもあると重宝します。
携帯カイロ キャンプで夜を越すというので持っていきましたが、そこまで寒くなかったので未使用。寒がりさんの御守り。
地図 現地の地図は当然英語で書かれているので、日本語で書かれた地図付きガイドのコピーもあるとGOOD!(サイト内のガイドをプリントアウトするのがBEST!)
おやつ カナダには見た目に楽しくて可愛いお菓子がたくさんあるので、ぜひ現地でゲットしよう!
テーピング 今回は幸いにも出番がありませんでしたが、痛めた箇所のテーピングはもちろん、靴擦れしそうなところや壊れたものの応急処置ができる、旅のお助けアイテム。
手ぬぐい 薄くて丈夫で肌触りがよく乾きもいいので、私はタオルより手ぬぐい派。汗をふいたり、ちょっと敷いたり包んだり。
サングラス 山でも街でも陽ざしがきついので必需品。普段かけないアナタも外国なら恥ずかしくはありません(笑)。
トイレットペーパー 自然の中でのトイレ用に。使用後のペーパーを持ち帰るために紙袋(なかが見えないため)も、一緒に持っているといいのでは。カナダでは、例えば街中でポケットティッシュを配っていないので鼻をかんだりするにも便利。
虫除け カナダならではの必需品といえるでしょう。どこにでも虫が多いわけではありませんが、登山口近くや樹林帯、湖畔では特に注意が必要です。いる虫が日本と違うかもしれないので、現地調達がいいと思います。
カメラ せっかくなので写真もたくさん撮りましょう! 私は取材で山へ行くことが多いので、いつもバックアップとしてもう1台、合計2台持っていきます。
携帯電話 主に写真、そしてブログの更新に使用しました。
リップクリーム 唇も日焼けをするのでUVカットできるものがおすすめ。現地調達して探すのも楽しい。
日焼け止め こちらも必需品です。これは肌に合うものを日本から持っていったほうがいいと思います。日の長いカナダの夏、一日2~3度塗りなおしていました。
ザック 日帰りならば20~30L前後のもので足ります。行く場所にもよりますが、荷物も軽いので山用のしっかりしたものでなくてもOK。

このほかに例えばストックが必要ならばスーツケースに入るよう短く畳めて軽いものがいいと思います。あと少しの長さで入らないという場合は連結部分を分解すると収納できることがあるので試してみてください。
逆にあまり使わなかったものとして水筒がありました。念のため水道水をそのまま飲むことは避け、ペットボトルの水を購入しました。スポーツドリンクの種類も多いのでペットボトルのまま持つことがほとんどでした。
ファーストエイドの用意も自分では常備薬と絆創膏を持っていくだけで、そのほかはガイドさんにお任せしていました。そういえば意外にも熊鈴をつけることもありませんでした。

登山だけを目的に出かけるのであれば山の装備だけでもいいのでしょうが、私としては登山ばかりでなく街の雰囲気も楽しみたいし、ちょっと美味しいものを食べにレストランだって行きたい! 若いときの貧乏旅行とも違いますから、ホテルであまりに浮いてしまう格好も避けたいところ…そうなると山でも使えて街でも使えるアイテムを選びたいですよね。しかも長期間となると日数分の着替えなんて持っていったら、スーツケースは閉まらないでしょう。
ありがたいことに山のウエアは機能的で速乾性に優れたものばかり。ホテルでちょちょっと手洗いして干しておけば翌日には乾いてしまうので、ちょっとおしゃれなものを意識しつつ最低限のアイテムを持っていけば、荷物をできるだけ少なく&軽くすることができてバッチリ! 今後、海外旅行や長期旅行や出張にも山のウエアをお役立てください! おすすめです!

レインウエアは必需品!

ザッグには日帰りで必要な分を入れました

ストールは何かと使えて便利。帽子はぜひ

残雪の残る山では、フリースが大活躍。アクティビティには軍手も

スタンダードな山登りスタイル、はこんな感じです

登山靴も行き先によって選びましょう

カナダのお山に登るには、何を持っていけばいいんだ~!

鈴木みきプロフィール

鈴木みき
1972年東京生まれ。
山梨県・八ヶ岳南麓在住。
イラストレーター
24歳の時のカナダ旅行をきっかけに山にハマり、登山雑誌の読者モデルや山小屋アルバイトを経て、登山系イラストレーターとなる。

著書

「悩んだ時は山に行け!」
(平凡社)

「あした、山へ行こう!」
(講談社)

「ひとり登山へ、ようこそ!」
(平凡社)

「山小屋で会いましょう!」
(講談社)

「山テントでわっしょい!極める「山女子」のヨロコビ」
(講談社)

「私の場合は、山でした!
女一匹フリーター、じたばた成長物語」
(平凡社)

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鈴木みきの山の足あと
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私の場合は、山でした!女一匹フリーター、じたばた成長物語

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