Miki’s Essay 鈴木みきのカナダのお山へGO! 第27回

カナダのお山へ一緒にGO!トークイベント回想録 & 質問箱

(photo:Jun Yanagisawa)

昨年のカナダ取材後、いろいろな場でカナダBC州の魅力を語るトークイベント等にお招きいただき、たくさんの方の前でお話する機会がありました。実際に私が行ってきた感想をもとに旅のコツや注意点など、写真を見ていただきながら私がお話するのは「写真ではお伝えできません!」ということです。
私のお喋りが拙いということもありますが、カナダの山々の大きさは画像や言葉では説明ができないのです。写真を撮っている私には、フレームより広大な景色が見えています。そこがお伝えしきれないところなんですよね…。行ったことのない方にはその写真がそのままイメージになります。そこがお話していていつももどかしいところでもあります。

そのようなイベントで質問が多いのは、「持ち物」のこと、「熊や虫」のこと、「移動手段」や「物価」などです。

「持ち物」は前回のエッセイでご紹介しましたが、そんなに構えなくても問題ありません。ロープを使って頂上を目指すとか、雪の上を歩くとか、そのような山に行かないのであれば基本的には日本で使っている「日帰り登山」の装備で十分です。むしろ、いつもより少なくて済んでしまうことも。
詳しくはこれまでのエッセイを読んでいただきたいのですが、書き忘れたことをひとつ。ストックを日本から持っていく場合ですが、空港で預けるザックの外に付けたり、機内への持ち込みはできませんので注意が必要です。ザックのなか、もしくはスーツケースのなかに入れて預けるか、単独で梱包して預けるかになります。スーツケースに入れるときのコツは前回を参照してください。

次に「熊」ですが、当然のこと山には住んでいます。ただ自然が濃く広大なカナダでは、熊は人の気配が分かればわざわざ出てきたりはしません。いきなり出会うなど、よほどタイミングが悪ければ熊も自己防衛で暴れることもあるでしょう。しかし、私たちが注意を払っていればリスクはかなり減らせます。まずは会わないようにアピールすること、食べ物の管理(残していかない、置いておかない)は徹底しましょう。それでも会ってしまったときの対処法はさすが熊カントリー、アウトドアショップなどでは撃退スプレーなど熊にまつわるグッズも多いので、チェックしてみるのも面白いですね!

「虫」はこれも当然いますが、季節が大きく関係してきます。私が訪れた昨年の7月は、標高の低い登山口付近の「蚊」のほかは、とくに気になりませんでした。ですが虫除けは必需品で、現地の人たちは登山口で念入りに虫除けスプレーをします。私も見習ったおかげか、虫刺されの記憶があまりありません。虫除け関係は現地調達したほうが、現地の虫に効くと思われます。

次に「移動手段」ですが、空港から主要な街へはバスが便利です。電車は限られた場所のみ運行。何箇所も行く予定があれば、レンタカーがいちばん時間のロスが少なくおすすめです。街から登山口へは、公共交通機関がない場合もあります。ガイドを頼んだり、現地ツアーに申し込んだりすればそこまで連れて行ってもらえるでしょうが、個人で動きたい場合には、やはりレンタカーを使うのがいちばんのように思います。
しかし、バンクーバーやウィスラービレッジ近郊でしたら、徒歩や市バスで行けるトレイルもたくさんあるので、時間に余裕がない日程のときは、エリア選びもひとつのコツです。

「物価」はアメリカと同じくらいという感じです。たとえば、ランチはレストランで食べると1,000円ちょっと、なにかテイクアウトしたりすれば安く抑えることは可能です。ディナーも食べる場所によりますが、日本の感覚と同じくらいで大丈夫です。コーヒーは1杯 150~300円、リカーストアの350ml入り国産缶ビール が1本 150円~。カナダは消費税などの税金が日本と比べて高いので、表記された値段より高くなるのは心に留めておきましょう。
ただ、レストランではチップが必要になるのが日本と違う習慣ですね。合計金額の15%~20%が目安です。慣れないと緊張しますが、あくまでも心付けなので適当でも怒られることはありませんよ。
交通費でいうと、バンクーバーの空港からウィスラーへのハイウェイバスが片道 5,000円弱、レンタカーは1日 8,000円ほど(ガソリン代などは別)です。
どうでしょう、なんとなくイメージできたでしょうか。入山料も日本同様にかかりませんが、国立公園などのなかにある場合は入場料が必要で、またロープウェイを利用すれば当然、乗車料がかかります。ちなみにテントやハット(山小屋)を利用して泊まる場合は使用料がかかります。

日本ではできない、いろいろな経験を楽しめるか楽しめないかで旅の面白さは決まります。どうぞ心を大きく開いて、万が一失敗しても苦労しても旅のスパイスと楽しんでくださいね。ご自分の目で是非、カナダの山々を見てきてください! カナダのお山へGO!

そして今回の取材からツアーが生まれました。
2012年9月3日出発、「鈴木みきと行く バンクーバー・ウィスラートレッキング7日間」海外登山旅行の専門会社、アルパインツアー主催です。
今までエッセイでご紹介した、あんなところやこんなところも行きますよ。
この夏、カナダ旅をお考えのみなさん、私と一緒に歩きませんか?

詳しくは私のブログから
もしくは、アルパインツアーさんのサイトから

鈴木みきプロフィール

鈴木みき
1972年東京生まれ。
山梨県・八ヶ岳南麓在住。
イラストレーター
24歳の時のカナダ旅行をきっかけに山にハマり、登山雑誌の読者モデルや山小屋アルバイトを経て、登山系イラストレーターとなる。

著書

「悩んだ時は山に行け!」
(平凡社)

「あした、山へ行こう!」
(講談社)

「ひとり登山へ、ようこそ!」
(平凡社)

「山小屋で会いましょう!」
(講談社)

「山テントでわっしょい!極める「山女子」のヨロコビ」
(講談社)

「私の場合は、山でした!
女一匹フリーター、じたばた成長物語」
(平凡社)

★最新刊★
鈴木みきの山の足あと
(山と渓谷社) 好評発売中

私の場合は、山でした!女一匹フリーター、じたばた成長物語

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