Miki’s Essay 鈴木みきのカナダのお山へGO! 第47回

バンクーバーから帰国の途へ

(photo:すずき)

(photo:すずきY)

ケローナ空港は国際線も飛んでいますが、日本への直行便はないので、国内線に乗って一路バンクーバーへ。たった1時間ほどの空の旅です。東京―大阪間くらいの距離感ですね。

1年ぶりのバンクーバー! ちょっとした滞在を含めると通算で4度目になるので、空港に到着すると馴染みの場所に帰ってきたような気分です。今回は一晩泊まって翌朝の飛行機で帰国することになっていました。
「さあ、限られた時間内にどこに行こう!」逆に燃えてきます。「あそこ行って、ここ行って‥」こうなると自分の好みが際立ってきます。

バンクーバーは日本からいちばん近いカナダの玄関口で滞在する人も多い場所ですが、なかにはそこから足を延ばしてバンクーバー島やウィスラーに向かう人も少なくはないでしょう。そんなバンクーバーの滞在時間が短い人にもしかしたら役に立つかもしれない「鈴木みき的・押さえておきたいバンクーバー」を紹介したいと思います。

到着後、まず滑り込んだのは「MEC」こと「Mountain Equipment Co-op」、バンクーバー生まれの大型アウトドアショップです。バンクーバーのほかにカナダには何店舗もありますが、日本にはありません。買い物には$5払ってメンバーになる必要がありますが、カンタンな手続きで会員証も自分へのいいお土産になるので是非!
体育館のように広い店内には山にも海にも川にも役に立つグッズがぎっしり! 注目したいのはオリジナル商品。テントからウエアまでかなりのアイテムがリーズナブルに揃っています。私のおすすめはザックなどのカバン類とウエア、スタッフバックなどの小物です。この日は土曜日だったため閉店時間が早く(カナダでは週末は早じまいや休むお店が多いので注意)、夕方に到着した私たちはまさに30分1本勝負、私はザック売り場に直行! フレームの入っていない折りたためるアタックザックをゲットしました。あとはレジ前でロゴ入りアクセサリーカラビナをお土産に、片手に掴めるだけゲットです。ふう~、気が済みました。

(photo:すずきY)

夕食はMECの近くの中華料理店へ。バンクーバーはアジア各国からの移民が多く、中国人もたくさん住んでいます。そのおかげか中華料理が美味しいんです。おすすめはお粥、旅で知らず知らずに疲れている胃腸を癒すにも最適ですよ。沿岸の街ゆえバンクーバーはシーフードも新鮮、海鮮を使ったメニューも外せません。

夜はガスタウンでカナダ旅の最後の1杯。ガスタウンはバンクーバー発祥の地として観光には欠かせないエリアです。私も15年前に初めて訪れたときに歩きました。石畳の道にレトロな建物が並んでいてとても賑わっていたのですが、夜に訪れたのは初めて。雰囲気のいい街灯の下、人々の楽しそうな喋り声が響きなんともノスタルジックで素敵でした。「ザ・観光名所」のイメージの強かったガスタウンですが、最近は地元のオシャレな若者も通うようなお店も増えてきているんですって。私もそんなお店に案内してもらったのですが、それまで山と郊外で過ごしていたので、その都会的な空気が刺激的に感じられました。とくに若い女の子の洋服やお化粧がカッコよかったな。

翌朝は「ティム・ホートンズ」でコーヒーと「ティムビッツ」という小さいドーナツを。ティム・ホートンズは、カナダ生まれのドーナツのファストフード店。カナダではまったくめずらしくないチェーン店なのですが、それゆえに私のなかでは「カナダの味」なのです。コーヒーだってドーナツだって、誰が食べても「普通」と言われるかもしれません。コーヒーでいえばバンクーバー発の「ブレンズ・コーヒー」のほうが大人向けカフェとして知られていますが、私は迷わずココ。カナダの思い出と直結しているコーヒーなんですよね。今回も飲めて安堵です。

そしてロブソン通りへ。ここはバンクーバーの銀座通りといった趣で人気ブランドショップやお土産店が軒を連ねています。とりあえずこの通りを歩けばショッピングは文句なく済みます。国民的カジュアルファッションブランドといえる「ルーツ」(ビーバーのロゴが目印!)や、バンクーバー発のヨガウエアブランド「ルル・レモン」(前回訪れたグラウス・マウンテンでもよく見かけました)などもあり、おすすめです。

とはいえ、今回はとにかくあまり時間がないので、目指すのは1店だけ。「ロンドン・ドラックス」、大型のドラッグストアチェーンです。ドラッグストアといっても化粧品、日用品、お菓子に文房具まであり、スーパーマーケットから生鮮品を抜いたという感じの品揃えです。海外の日用品を見るのが大好きな私、外国に行ったら絶対に行きます。並みいるブランドショップを押しのけても来たかったのがドラッグストアとは‥花より団子といったところでしょうか。
私が必ずチェックするのがシリアルバーの棚とお茶の棚、ビタミン剤の棚です(時間があれば全部の棚をくまなくチェック)。みてください! この種類の豊富さ! 度肝を抜かれます。自分用も含めお土産のほとんどはドラッグストアで買いますよ! 同じお菓子でもお土産屋さんより安いのも魅力ですね。

カナダBC州ハイキング旅、最後は食欲と物欲が前面に出てしまいましたが、これにて帰国です。相変わらずバンクーバーは清々しい澄んだ空気の漂う街でした。洗練された都会の顔のなかにも美しい自然があって、そのどちらも楽しむ余裕のある街です。過去に何度も「世界でもっとも住みやすい街」に選ばれているのも納得できます。何度訪れても、いいなあと思うのでした。

鈴木みきプロフィール

鈴木みき
1972年東京生まれ。
山梨県・八ヶ岳南麓在住。
イラストレーター
24歳の時のカナダ旅行をきっかけに山にハマり、登山雑誌の読者モデルや山小屋アルバイトを経て、登山系イラストレーターとなる。

著書

「悩んだ時は山に行け!」
(平凡社)

「あした、山へ行こう!」
(講談社)

「ひとり登山へ、ようこそ!」
(平凡社)

「山小屋で会いましょう!」
(講談社)

「山テントでわっしょい!極める「山女子」のヨロコビ」
(講談社)

「私の場合は、山でした!
女一匹フリーター、じたばた成長物語」
(平凡社)

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