中級編 カナディアン・ロッキー周辺

絶景の氷河と山火事跡のルートを抜ける、貴重な体験 スタンレー・グレイシャー Stanley Glacier

トレイル・ヘッド(Photo:秋山裕司)

トレイルの難易度

中級(7/16)

勾配/傾斜
(2)
コース状況
(1)
歩行時間
(2)
標高差
(2)

難易度の目安について

トレイルの特徴

クートニー国立公園内にあるトレイルの付近は、1968年と2003年に大きな山火事に見舞われたため、焼け焦げて真っ黒となってしまった木がたくさん立ち枯れています。この風景はカナダでも珍しく、貴重な体験を提供してくれます。今後、どのように植生が回復していくか、またどのような植物が最初に育つか、そしてそれは何故か? このような疑問をもちながら歩くと、ハイキングが一層おもしろくなります。
また、山火事の跡を抜けると一気に視界が開け、スタンレー氷河やスタンレー・ピークの絶景が目の前に飛び込んできます。比較的簡単に登れるトレイルながらも、見どころは満載です。

トレイルへのアクセス

アルバータ州バンフからトランス・カナダ・ハイウェイ(1号線)を西へ。レイク・ルイーズより手前のキャッスル・ジャンクションから93号線に入り、南のラジウム・ホットスプリングス方面に進みます。峠を越え、ブリティッシュ・コロンビア州に入ると間もなく“Stanley Glacier”の看板がでてくるので、その先を左折し駐車場へ向かいます(キャッスル・ジャンクションから駐車場へは14.5km)。

ワンポイントガイド

スタンレー氷河の展望地まではしっかり整備されているトレイルですが、山火事で立ち枯れた木々が周りにあるので、風の強い日は倒木に注意する必要があります(実際、倒木による事故も報告されています)。
また、展望地から先は不明瞭ながらも踏み跡がついており、カール中腹にある小さな林まで行くことが可能ですが、落石や雪崩などの恐れもあります。十分な装備と知識をもとにした自己責任での行動をおすすめします。

鈴木みきさんのハイキング・エッセイはこちら

ハイキング・トレイル

  • 歩行距離:往復8.4km
  • 所要時間:3時間30分
  • 最高地点の標高:1950m
  • 標高差:380m
  • シーズン:6月初旬~10月初旬
  • ホームページはこちら

ルートガイド

駐車場中央に情報板があり、その横からトレイルが始まります A 。トレイル・ヘッドから少し下りた場所にバーミリオン・リバーに架かる橋があり、それを渡ると登り坂の開始です。比較的急な坂を5分ほど登ると一旦視界が開けてトレイルは90度カーブ、その後2003年に起こった大規模な山火事の跡が残る森の中へと続いていきます。山火事跡などというと荒涼としたイメージを抱きがちですが、初夏であれば黄色いウサギギクの仲間、晩夏であれば赤いヤナギランが群生するので、焼け焦げた木の黒とこれらの花々の鮮やかな色が素晴らしいコントラストを見せてくれます。また枝がなく視界が良いので、森林限界より下にも関わらず、展望のよいハイキングを楽しむことができます。

何回かスイッチバックをしながら高度を上げると、スタンレー・クリークに架かる橋 B へと出ます。ここはちょうどトレイルの中間地点にあたるので、休憩に最適の場所です。また、橋の手前では木々の間からスタンレー・ピークの勇姿を見ることもできます。橋を渡りクリーク沿いをさらに進んでいくと、短いですが急な登り坂があります。ここを登り切ると森林限界を越え、視界が一気に開きます。視界の先には、かつて氷河が削り取ったボウル状の地形(カール)があり、その先には現在も氷河が残っています。スタンレー・ピークから流れ落ちる氷河やその横の大岩壁はまさに絶景です。トレイルは大小の石の間を抜けてしばらく続きますが、すぐにトレイル終着点を示す看板が立っており、整備されたルートは、ここで終了となります C

この地点から先も不明瞭ですがトレイルは続いており、はるか前方に見える小さな林まで行くことができます。そこからの眺めも素晴らしいものですが、整備されているトレイルではないので、ここから先へは自己責任で。十分な装備と知識を持っている人だけにおすすめします。特に落石や雪崩には注意が必要です。

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アイスライン Elevation Map

[ 距離及び標高差について ]

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